研究開発体制

研究開発体制

研究開発体制の概要

当社の研究開発部では循環器疾患及びその周辺領域の疾患に真摯に向き合い、アイデアと創造をもって新たな治療薬を継続的に開発し、患者さまにお届けできるよう日々挑戦しています。
研究開発部は製薬技術研究所、探索研究所および臨床開発センターの三組織からなり、埼玉県さいたま市と福島県福島市に二つの拠点を設け、研究開発を行っています。さいたま市の東京研究所内には、探索研究所(合成・初期評価担当)および臨床開発センターを置き、それぞれ新薬の候補化合物の探索と創製(有機合成、計算化学、in vitroスクリーニング)および臨床開発業務(治験の立案と実施、統計解析、データマネジメント)を担当しています。福島県福島市の福島工場敷地内には、探索研究所(本拠)および製薬技術研究所を置き、それぞれ創薬スクリーニングと非臨床試験(薬効薬理研究、安全性研究、薬物動態研究)および工業化研究(プロセス研究、製剤研究、原薬・製剤分析研究、原薬・治験薬製造)を担当しています。各組織ではプロジェクトの研究開発ステージや内容に合わせて、互いに有機的な連携を図りながら研究を進めるよう運営しています。また、場所は埼玉と福島に離れていますが、ウェブ会議などを利用して各研究所間の綿密なコミュニケーションを図り、情報共有と課題解決を行っています。

研究開発領域

当社では、循環器疾患の中でも特に虚血性心疾患・不整脈・心不全の三つの領域での治療薬の研究開発に研究開発資源を集中しています。研究領域を絞ることにより、各疾患に対する専門性が深まり、学術情報、治療技術、医療ニーズ、市場情報などの情報入手と分析を効率的に展開できるようになりました。さらに、候補化合物を評価・選択する試験方法も、対象とする病態に合わせて細胞実験から動物実験まで数多く構築しました。一般に医薬品の研究開発では、候補化合物がヒトにおいて有効かつ安全に働くかを見極めるために、必要最小限の動物実験で検証することが求められています。当社では、動物福祉に配慮し、適正な管理体制のもと、循環器疾患を再現した動物を用いて、候補化合物の有効性や安全性を多面的に評価できるよう努めています。
また、経皮吸収製剤や経口製剤などの高付加価値製剤の研究開発にも積極的に取り組んでおります。
また、ピモベンダン錠では有効成分が水に溶けにくい薬物であることから、服用後の溶解性を改善させるための成分を配合し、良好な吸収性が得られるように設計しています。さらに、この品質を維持するために最適化された製造方法と組み合わせることにより、PTP包装から取り出した状態での調剤や1回服用分ずつフィルムで包装した一包化調剤にも適応できる安定性のよい錠剤とすることができました。

今後の新製品開発に向けて

さて、現在、製薬産業では新製品が生まれてこないことが大きな問題となっています。そのため、企業と大学等の研究機関とが連携して研究開発を効率化する「産学連携」が盛んに行われています。当社でもその一例として、東日本大震災復興事業の一つである福島県立医科大学の福島医薬品関連産業支援拠点化事業に2013年から参画し、その成果物を活用する取り組みを行っています。これにより、候補化合物の特性を細胞レベルで一層効率的に評価できるようになると考えています。
このように、当社では基礎研究から臨床開発まで、四拠点が緊密に連携を取り合って、循環器疾患に苦しむ患者さまに一刻も早く新たな治療薬をお届けできるよう、情熱をもって取り組んでいます。

今後の新製品開発に向けて