ハートのコラム 第2回 心不全とは

ハートちゃん

心臓は、体全体に血液を送り出す重要な臓器です。心不全とは、全身の臓器に必要な血液量を、心臓が送り出せなくなった状態です。病名ではなく、心臓の働きが不十分なために起きる状態を表す症候群です。 その原因はさまざまで、あらゆる心臓の病気が、最終的には心不全につながります。
心臓のポンプ機能が低下すると、心臓だけでなく全身にいろいろな症状が現れます。心不全の代表的な自覚症状は、動悸や息切れ、呼吸困難、むくみなどです。初期には坂道や階段を上るときに倦怠感や動悸・息切れが起こり、 病状が進むと平地を歩いても息苦しくなります。さらに進むと、夜、床につくと咳が出たり、息苦しさで寝られなくなったりします。また、血液の循環が悪くなるため、足にむくみが出たり、急に体重が増えたりします。 心不全治療の原則は、心臓の働きを低下させた原因となる病気を治療することです。しかし、すでに心臓の働きがかなり低下している場合や、拡張型心筋症という心臓の筋肉自身の病気のときは、心不全の状態を少しでも改善する治療が主となります。
体内の余分な水分や塩分を取り除く薬、心臓の動きやリズムを手助けする薬、心臓への負担を軽くする薬等を症状に応じて用います。心不全になると、血流不足によって全身の機能が低下し、心臓自体の働きもさらに悪化します。これを改善するには、 心臓にしっかり動いてもらうような薬剤を使って、悪循環を断ち切ることです。しかし、いつまでも心臓に鞭を打っていては、心臓もギブ・アップしてしまいます。
悪循環を断ち切った後は、できるだけ心臓の負担を軽減するような治療が必要となってきます。