ハートのコラム 第4回 高血圧とは

ハートちゃん

人の血圧は、刻一刻と変化します。朝の起床後、緊張しているとき、ストレスがかかっているときなどには高くなったり、 夜リラックスしているときには低くなったりします。一度血圧を測って高かったからといっても、その後に基準値内に下がれば、高血圧とは診断されません。
血管の中を血液が通るとき、血管にかかる圧力のことを血圧といいます。心臓は、ポンプのように毎分一定回数、血液を血管へと押し出しています。 心臓が収縮して血液を押し出した瞬間は、血管にいちばん強く圧力がかかります。これが収縮期血圧(最高血圧)です。そして、収縮した後に心臓がひろがった(拡張した)とき、 圧力がいちばん低くなります。これが拡張期血圧(最低血圧)です。収縮期血圧と拡張期血圧のどちらが高くても、高血圧といいます。
高血圧が起こる原因はさまざまです。その中ではっきりと原因がわかる高血圧を二次性高血圧といいますが、これは全体の1割もありません。 日本人の高血圧の大部分は、原因が特定できない高血圧で、これを本態性高血圧と呼んでいます。どんな検査をしてもはっきりとした原因が見つからない高血圧、 二次性高血圧ではない高血圧が、本態性高血圧と呼ばれています。
いつも血圧の高い状態が続いていること自体が病気で、その場合には何らかの対応が必要となります。高血圧とは、安静状態での血圧が慢性的に正常値よりも高い状態をいいます。
高血圧の自覚症状はほとんどといっていいほどありません。そのため、定期的に血圧を測っていないと、高血圧を発見することは難しく、 検診を受けていれば早めに発見できるようになります。ただ、せっかく定期健診で早いうちに発見できて、「血圧が高いから、精密検査を受けるように」といわれても、 自覚症状がないからと放置する人も多くいます。高血圧は、症状がほとんどないままに長年かけてひそかに血管を蝕んでいきます。そのため「サイレント・キラー」とも呼ばれています。
高血圧になると常に血管に負担がかかるため、血管の内壁が傷ついたり、柔軟性がなくなって固くなったりして、動脈硬化を起こしやすくなります。 高血圧の状態を放置すると動脈硬化が進み、重大な病気の原因になってしまいます。さらに、高血圧によって最もリスクが高くなるのが、脳卒中です。 脳卒中は命が助かっても、運動障害や言語障害が残りやすく、長期のリハビリが必要となることも少なくありません。また高血圧は、心臓病のリスクも高め、 腎臓にも大きな負担をかけます。
高血圧といわれたら医療機関を受診し、適切な治療を受けましょう。